カテゴリー「書籍・雑誌」の28件の記事

2008年5月31日 (土)

ロードバイクの科学

 ロードバイクの科学
ロードバイクの科学 SJセレクトムック
理屈がわかれば、ロードバイクはさらに面白い! そうだったのか!明解にして実用!

こりゃおもしろいっ!

たとえば、自転車のコーナーリング。
ライディングマニュアル本だと、こうブレーキを掛けて、こう意識をして、こんなラインで曲がるってな話になります。
んが、この本では、自転車は物理的にチカラがタイヤからこう路面に伝わり、そうするとこんなチカラがハンドルに伝わり、でこういうバランスになるから、こんな理屈で曲がってますって感じで、ベクトル図と数式で理屈が並んでいます。
(↑ おお、ワタシがつまんで書くと、ちっとも科学的じゃ無くなるのが、スゴイぞw )
単なる感覚でコーナーリングしていたのが、理屈を知るとほほ~っとなって、うまくなれそうな気がします。(^^;)

数式もいっぱい載ってますが、計算できなくってもフムフムと読めます。
おもしろくって、昨夜斜めに一気読みしてしまいました。 ← 当然数式は読み飛ばし(笑

これ、お勧めです。
ぜひ一家に1冊どうぞ

さて、今度はメモと鉛筆片手に熟読してみましょうか。
そんなことしたら途中で寝ちゃうか...(^^ゞ

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2006年12月15日 (金)

じてんしゃ日記

最近自転車にはまっている、作家の高千穂 遥

じてんしゃ日記
高千穂 遥著 / 一本木 蛮著

先月入手して、ごろ寝をしながら読んでました。
スポーツ自転車に興味があって、ちょっと乗ってみたいなって人には、一本木 蛮女史はいい手引きに。
すっかりはまり込んでいる人は、高千穂 遥氏の行動に「アーあるある」って。

マンガですが、間に挟まれたコラムはかなり濃い内容になってます。

本屋に並んでいたら、パラパラめくってみてください。

-・-・-・-・-・-

氏も疋田メルマガを読んで、事態を憂いています。
 ●疋田智さんの真摯な訴え。

やはり本職の方々は、論旨をまとまるのが上手である。
この問題がよくわかると思ったので、リンクさせていただきました。

(2006.12.16追記)
 ●疋田智さんの真摯な訴え。
にて、引用されている 疋田智氏のメルマガ記事が疋田氏の意向により、よりわかりやすい記事に差し替えられています。

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2005年5月13日 (金)

しゃばけ

しゃばけ
畠中 恵
2004.4 新潮社 

漆黒の闇に包まれた夜、わずかな灯火(ともしび)の影にはなにかが潜んでいるように感じてしまう。
昔の人々は 人知の及ばぬ物の怪と当たり前のように 隣り合わせに過ごしていたのかも知れません。

そんな江戸時代でも この物語の主人公 廻船問屋の若旦那 一太郎は特別な存在だったのです。
すぐに寝込んでしまうほど体の弱い一太郎には、しっかりものの手代が二人 彼の面倒を見るためにと言いながら、まるで監視をするかのようにいつも付き従っています。 が なんと、この佐助と仁吉は、実は妖(あやかし)が人の姿をしているものなのです。
ある夜、手代の目をごまかして外へ出て行った一太郎は人殺しの現場に居合わせてしまいます。 そして事件に巻き込まれた一太郎は、妖たちと事件の解決のために知恵を絞っていくのです...。

妖、殺人と道具立ては おどろおどろしいですが、物語はなぜか ほのぼのとした ちょっと温かな雰囲気につつまれています。
この本を読み終わったときには、心地よい優しい風に包まれたような気分になっていました。
さぁ続編を買わなくちゃ。

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2005年4月10日 (日)

ミッキーマウスの憂鬱

ミッキーマウスの憂鬱
松岡 圭祐〔著〕
新潮社 (2005.03)
book_20050405

「ここが魔法の世界でないってことがわかったから....、すべてが手作りだってことが理解できたから、僕たちが支えてなきゃいけない。」

バックステージ、クルー、キャスト、Qライン、クラブ33...。
ディズニーフリークでなければなじみのない仕掛けや言葉がこの本には 次々と出てきますが、けっしてディズニーランドの舞台裏の種明かしに焦点があたっているわけではありません。
物語はディズニーランドという舞台を借りることにより、若さを含んだ熱気を帯びた人間の姿を描き出していきます。

主人公は、夢と魔法の王国 ディズニーランドに キャストとして準社員に採用され、素晴らしい仕事が出来るんだと舞い上がってしまいます。
ところが、夢は表の顔 裏の世界は なんら普通の会社と変わらず、ただ ひたすら単調な仕事の繰り返し。
ショーのメンバーはクルーと呼ばれプライドが高く彼らにだけ光が当たります、ワーカー(準社員)とスタッフ(正社員)には埋められない溝と対立があり...。

物語を読み進めるにつれ、主人公の若者特有の青臭さと情熱に登場人物が巻き込まれて一体感が生まれていきます。 と同時に、一緒に 盛り上がっている自分に気がつきます。
「ディズニーなんて」ってあなたも 読んでみませんか、 青春まっただ中の追体験 読後にはちょっと元気とやる気が出てくるかもしれませんよ。

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2005年3月15日 (火)

日本語大シソーラス 類語検索大辞典 その後

以前に紹介した日本語大シソーラス 類語検索大辞典のその後です。

最近 ATOK連想変換辞書「角川類語新辞典 for ATOK」を購入したのですが、これがちょっと使い勝手がよろしくない。

ATOKの性能が悪いとか、角川類語新辞典の内容が悪いとかって言うわけではないのです。
なんというか、電子と紙の メディアの特性とでも言いましょうか...。

通常 検索性は、電子メディアの方がすぐれていると言われています。 国語辞典、英日辞典を調べる作業では、一発検索が可能な電子メディアが圧倒的に有利ですね。 最近では 書籍をわざわざ開くことがだんだんと少なくなってきていますよね。(タダのページもいっぱいあるし。)
ところが、言い換えを模索するとなると、紙メディア方が探しやすいのです。
これは、紙だと 前後とかページとか ぼんやりと全体を視認出来るってことが大きな理由になっているようです。
逆に、電子メディアでは検索性の良さが裏目にでて 絞り込み過ぎてしまい、こう 欲しいものに うまくたどり着けないなぁと 歯がゆく感じてしまうってことでしょうか。

この大辞典は、索引も言葉の分類方法も 紙で見せるってことを かなり考えられています。
ここいらが、使いやすさの秘訣になっているのでしょうね。

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2005年3月11日 (金)

青葉台駅チャリンコ2分

青葉台駅チャリンコ2分
鈴木 カオリ 著
小学館 (2005.03)
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走り出したら 真っ直ぐ走る。
ブレーキなんか かけられない。
行けるとこまでいったら バタリと倒れる。
立ち上がって、方向を変えたら また一直線。
始めて補助なし自転車に乗ったとき、まさにこんな感じではありませんでしたか?

でも、これが人生の話だとしたら...。

酒浸りの大学生が 簡単に単位が貰えるからと 体育の集中講義で乗った自転車にはまります。
はまったからには、フルパワー。女子ロードの トップクラス選手にまでになってしまいます。
ところが練習中の事故で、選手を断念。
今度は自転車雑誌の編集者として 七転八倒。 パワーだけで 前へ前へ。

パワフルさ思いこみの強さならナンバーワン。挫折をしても立ち上がる。
破天荒 痛々しいまでエネルギー満開の 「細腕繁盛記」??

自転車に興味がなくても、ご一読を。
笑って あきれて ハラハラして...、溢れるパワーの お裾分けをもらってください。

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2005年2月20日 (日)

天狗風 霊験お初捕り物控(二)

天狗風 霊験お初捕り物控(二)
宮部 みゆき 著
講談社文庫 (2001.09)
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日本橋通町の岡っ引き 六蔵親分の妹 お初は、不思議な力を持っている。そのおかげで 今までも兄六蔵のお勤めの役に立ってきたのだが、六蔵はいい顔をしない。 なぜなら その力とは この世の物ではない物が 見えてしまう力であるから。

ある日の朝 下駄屋の娘が神隠しにあう。 そしてその後 八百屋の娘も 消えた。
二人が消えたそのときには、一陣の冷たい風が吹き、空は血の色のような赤色に染まっていた。
そしてお初が、消えた娘たちを探すうちに、二つの事件の周りに 同じ黒い影のようなものを見ていた。

前作(震える岩)から引き続きで登場する人物たちは、いよいよもって本作で 生き生き個性を持って動き出します。 飄々とした右京之介は 少し青年らしくなり、でもやはり少し頼りなく、 南町奉行根岸肥前守 は 相変わらずの好々爺で。
そして、今回は「鉄」と「和尚」が登場。 彼らは 事件解決の大きな助けになるのだけど、お初以外とは話すことができない。なぜなら「鉄」も「和尚」も 『人』ではないから...。

このシリーズは、江戸時代に不思議な出来事を書き留めた 「耳袋」がモチーフになっています。
この 「耳袋」にとらわれず、かといって 「耳袋」を壊さず、絶妙の距離を保ったまま宮部ワールドが作られています。
まだまだ「耳袋」にはネタがあります。このシリーズは彼女の中でも異例な仕事らしいのですが、続編が読みたいと望む読者は 私だけではないと思うのですが。

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2004年10月25日 (月)

電車男

電車男
中野 独人 著
新潮社 (2004.10)

友人のBlog記事をきっかけに、この本を読みました。

なんでもあり巨大ネット掲示板 2ch の とあるスレッド(話題別の掲示板)で、ある男が皆に助けを求める書き込みをした。
「めしどこか たのむ 」
彼は 電車の中で酔っぱらいに絡まれた 女性を助けたことから その女性と食事に行くことになったのだった。
しかし、彼は 真性の秋葉オタク系。 生まれてこのかた 女性と食事なんかしたことがなかった。
そこで、彼は ネット仲間に助けを求めるメッセージを出したのだ。
ネット仲間は、彼=電車男に アドバイスし、 電車男は その女性と...。

物語が進むにつれ 自分も一緒になって電車男を応援していることに ふと気がつきます。

なんとも不思議な物語です。
ネット上の 時系列な やりとりが そのまま本になっています。
普通なら この話題になっていたネット上のやりとりをモチーフに 小説の体裁に整え 本として世の中に出てくるものでしょう。
ネタそのものが 本になってしまったことに 驚き、 本にしてしまった編集者にびっくりし敬意を持ったのでした。

と、ここで重大な勘違いに気がつきました。
なんと この本は 2ch の住人が企画を持ち込み 新潮社が ネット上の独特な表現を守るなど各条件をクリアし版権を確保したとのこと。
うーぬ、 編集は何もしていなのかぁ...。
あらためて、「恐るべし ネット文化」と思ってしまいました。

さて、ここでネットに詳しくない方に一つアドバイス。 (詳しい方は 以下は読み飛ばしてください。)

私も生のスレッドは見ていませんが、2ch上の 実際のやりとりは こんなに優しく さわやかではないハズ。
発言番号の飛んでいる部分には、2ch文化とでもいうべき ちょっとすごい発言もあったハズ。
2chに 行ってみたいなと 思っても、本の奥付にある↓
http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Aquarius/7075/index.html
にアクセスして、中の注意書きを よく読んでから挑戦してね。


最後に一言:
新潮社さん、奥付にもっときちんと 注意書きをしておこうよ。
この本が売れたら、2chの住人と 本の読者と 両方から 文句いわれても知らないゾ。

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2004年7月 3日 (土)

自転車少年記

自転車少年記
竹内 真 著
新潮社 (2004.05)
book_20040703

私は、中学高校生のときにロードマンに乗っていた。
私は、中学高校生のときに自転車旅行をしたことがある。
私は、中学高校生のときの初恋のことをいまでも思い出せる。

どれか一つ当てはまる人は、この本を読むべきです。 いや、読みなさい。 読んでください。

久しぶりに、寝る間を惜しんで本を読み切りました。
そしていま ある種の高揚感というか、興奮が冷め切らないまま、このWeblog を書いています。

初めて補助輪を外したときのことを
自転車に乗って、はじめて隣町へと冒険に出かけたときの 高揚感を、
漠然とした未来への夢と何ともいえない不安感とを抱いていた あの日を、
女の子と話すことでもドキドキした あのときを
そう あのときを いまこの本は私に思い出させてくれたのです。

この物語は、私の想い出とは全く異なるシチュエーションであり、物語の中の出来事には 想い出と一致するものは無いのですが、場面場面での主人公の想いが一々あのときの私の想いと一致をするのです。
物語に共感するのでは無く、自身の想い出が物語に触発されてフラッシュバックする そんな感じです。

さて、冒頭の質問に 作者はきっとYesと答えると思います。
そして私は、すべてにYesと答えます。

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2004年5月29日 (土)

御町見役うずら伝右衛門・町あるき

御町見役うずら伝右衛門・町あるき
東郷 隆 (著)
講談社 (2001/03)

御町見役うずら伝右衛門の続編です。
時代は八代将軍吉宗の治世。
尾張藩主 宗春の異母弟であり、お庭番でもある伝右衛門は表向きは、下屋敷の 「うずら小屋」の世話役です。
前作で伝右衛門は 江戸の町歩きをすることができない 宗春のために下屋敷に架空の町並みを再現するのですが、何かと対決をしている、幕府のお庭番と丁々発止とやり合うことと相成ります。

本編は、その後日談として お馴染みになった登場人物たちが、いろいろな事件を解決していく 短編連作の形態になっています。

ぜひ、前編から続けて読んでみてください。

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2004年5月10日 (月)

日本語大シソーラス 類語検索大辞典

日本語大シソーラス 類語検索大辞典
山口 翼編
大修館書店 2003.9
book_20040510

英語の類語辞典は一般的ですが、日本語のそれは今まで発行されてきていませんでした。
私のような語彙力の不足がちな人間が、文章を書こうとすると 表現に乏しく平淡になってしまったり、逆に一般的でない言葉を使ってしまい 妙に据わりの悪い文章を書いてしまいがちです。

ふつうの辞典では 「ちょっとニュアンスが違う」類義語のたぐいは 数多く紹介されていなく、自分自身に語彙力が足りないと なかなか目的の言葉を 探し出すことができません。
また、広辞苑や大辞林などの大型辞典では、言葉を深掘りしているため 平易な言葉にならず 難解な表現に偏りがちです。

このシソーラスでは、言葉の分類や並べ方に工夫がされており、同義語だけではなく、類語 や 周辺語を検索することが簡単にできます。

ページを繰りながら ぼーっと眺めるだけでも けっこう楽しいモノです。

もっともこの辞典を購入したからといって、突然文章がうまくなるはずもなく、つたない文章を今日も垂れ流しております。

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2004年4月20日 (火)

ロードバイクメンテナンス

どこでも使えるロードバイクメンテナンス
藤原 富美男監修
バイシクルクラブ編集部編
枻文庫 2003.4

このところロードバイクのメンテナンスで、失敗を繰り返しています。
これじゃいけないと、まずはマニュアルを...。(あまり自慢できる行動パターンではないですな)

写真を多用してあり、文庫版といえども見やすいです。
この本、結構内容濃いです。
ホイール組みまで指南してくれてます。
ただし、実際問題として、そこまでは普通はやれないでしょ...。

最初は、掃除と日常点検からかな、張り切りすぎて壊さない程度でね。

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2004年3月30日 (火)

黄金旅風

黄金旅風
飯島 和一 著
小学館 2004.4

時は江戸初期、鎖国前夜の長崎に、日本を外から見ることが出来る男たちがいた。
彼らは船を操り海を渡り、アジアと接し 西洋と対峙し、世界の動きを肌で知り、そして人々の生活の本質を全身で感じ取っていた。

丸に平の字を掲げる長崎の貿易商 末次平蔵の船が、台湾の地でオランダと対決するところから、物語は始まります。

自由に生きることを是とする平蔵たち長崎の人々と、そんな長崎の生み出す富を我がものとしようとする権力者との戦いが、この貿易都市を舞台に繰り広げられる大河物語です。

刀と力の戦いではない、それでいながら「真正面」から戦いを挑む男たちの姿が、強く心を捉まえます。
485ページと少々長丁場ですが、きっと一気に読まずにはいられないことでしょう。

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2004年3月15日 (月)

自転車ツーキニスト

自転車ツーキニスト
疋田 智 著
光文社知恵の森文庫 2003.6

『自転車通勤で行こう』(1999)を加筆し文庫化したものです。

先日読んだ「サドルの上で考えた」が筆者の最新作なら、『自転車通勤で行こう』はデビュー作です。
デビュー作らしく(?)少し青臭い熱意にあふれている感じが、ちょっとこそば痒い気がするのは、筆者と私が同世代ということで、自分を投影してみているからでしょうか。

疋田氏は、子どもの頃自転車がおもちゃだったし、大学の卒業旅行も東京から九州まで自転車で行ってしまったとのこと。作者自身は自分を指して「けっしてサイクリストではなかった」と言っていますが、十分サイクリストであると言えるでしょう。

私も、中学のときに利根川土手の砂利道を片道100km弱、10時間近くかけて犬吠埼まで初日の出を見に行ったし、高校時代には毎朝10kmを自転車で通っていたり、休みには房総半島を泊まりがけで一周したりしました。
男の子のほとんどが「ロードマン」(か、その亜種)に乗っていて、自転車で他の人よりちょっと速くちょっと遠くにまで行くのがカッコよかった、そんな時代だったんじゃないかな。

大学生からは、オートバイや車ばかりで、自転車にはとんと乗らなくなってしまったのですが...。
そんな私ですが、わが家のすぐ側のサイクリングロードを走る自転車が、あまりに気持ちよさそうだったので、ロードレーサーを買ってしまいました。
20年ぶりのスポーツサイクルですが、これがこれがおもしろくてしょうがない。

御同輩よ、(疋田氏のように通勤に使うほどではなくても)もう一度自転車に乗ってみないかい?

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2004年3月12日 (金)

落語的ガチンコ人生講座

落語的ガチンコ人生講座
立川 談四楼 著
新潮OH!文庫 2001.7

落語立川流はユニークかつ活動的な落語家が多いです。
30歳にならんとして入門した志の輔は、今やテレビで見ない日はないし、志加吾なんてマンガを連載していたし、キュウイなんざ前座のクセしてなぜか知名度抜群だったりします。
この本の著者、談四楼は「落語のできる小説家」がキャッチの、立川流真打ちです。

本書は、談四楼の専修大学での一年間の講義を書き下ろしたものです。
「落語」を愛する筆者は、今時の大学生に「落語」を知ってもらい、「落語」通じて人生と人間を知ってもらいたいと、奮闘します。だけど、相手は「落語」なんざライブではもちろん、テレビですら見たことがない学生です。さてさて、私語も携帯電話も止まらない、講義は前途多難です。

談四楼の講義は、「落語」の話よりも、談四楼と関わりのあった『落語家』の話が中心に進みます。
ここに出てくる『落語家の人生』の壮絶なこと、題名通り『人生講座』なのです。

さて、このところ子どもたちの間では、「落語」がちょっとしたブームです。
NHK教育で「寿限無」を覚えた子どもたちは、絵本「目黒のさんま」で落語の楽しさに気づいたようです。
わが家でも、「じゅげむじゅげむ...」と3歳の「つ♂」まで諳んじています。

そんなこんなで、この本を読んだら、子どもに「落語」をライブで見せてあげたいなって気になってきました。
だけど小さな子どもが、気軽にいける寄席って意外とないんですね。
ざっと探しても学校とか地域サークルとかが企画したものしか見あたらないのです。これだとスポットなので、情報が入手しづらく、なかなか気軽には行けません。
ここはひとつ、月に一回土曜の昼あたりに、「子ども寄席」を定席化できませんかね。最近のブームからすると結構受けると思うのですがね。
小さなうちから「落語」好きに仕込んでおくと、将来のお客の確保に困りませんぜ、伝統の火は守れますよ、どうです「国立演芸場」とかでいっちょやってみませんか?

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2004年3月11日 (木)

本を買う

新聞や雑誌での書評をネタに本を買うときや、シリーズ物を一気にそろえるには、ネットショップがやっぱり便利です。
よくbk1を使って本を買うので、自分のblogにリンクを張ってみました。

でもホントは、本屋をぶらぶらして、手にした本をパラパラするのが好きなんです。
図書館のように、あまりにもきちんと分類されてたり、ネットショップのように何でもありすぎて、売れ筋ランクに頼ってしまうと、結局欲しくなる本が見あたらないってことになりがちです。

新しい発見があるのは、やっぱり本屋さんです。
最近は、「店員のオススメ」ポップが流行っているそうですが、たとえポップが付いていなくても、本の並べかたには特徴が出るようで、本屋さん毎に「力が入っている本や得意な分野がある」ので、いままでの自分の好みと違う本を手に取る機会が増えます。
だから、ぶらぶらと本屋を歩くだけでも楽しいんですよね。

ただ最近は、どこの本屋でもクレジットカードが使えてしまうので、気をつけないと大変なことになります。

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2004年3月10日 (水)

駅名で読む江戸・東京

駅名で読む江戸・東京
大石 学 著
PHP新書234  (2003.1)

東京の駅の名前をキーに、地名の成り立ちを解説しています。
紹介されているのは50駅余りです。
なじみの深い駅や、エピソードの多い駅も、あまり話題のない駅も同じページ数を使って解説しているので、悪く言うと学生の課題レポートのようです。
もっと、多くの駅を取り上げてくれると、好奇心を満足させてくれたのにと残念に思います。

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2004年3月 9日 (火)

お吉の茶碗 御宿かわせみ(二十)

お吉の茶碗 御宿かわせみ(二十)
平岩 弓枝 著
文春文庫 (1998.4)

自分ではトラブルメーカーだなんてちっとも思っていなくて、事実その人が悪い訳じゃないのだけど、なぜかトラブルを呼んでくる、だけど、誰からも嫌われない。
そんな人は、あなたの側にもいませんか?

かわせみの「お吉」はそんなお女中です。
今回は、お吉はある日掘り出し物だと言って、一箱一両で骨董の皿やら茶碗を買い込んできたが、実はその骨董は...。

表題他8編が納められています。

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2004年3月 8日 (月)

殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安(一)

新装版 殺しの四人
仕掛人・藤枝梅安(一)
池波 正太郎 著
講談社文庫 2001.4

品川の鍼医者藤枝梅安は、金で殺しを請け負う「仕掛人」の闇の顔を持っている。
「剣客商売」「鬼平犯科帳」と並ぶ人気シリーズです。

冒頭の「おんなごろし」の一編では、金で殺しを請け負う闇の暗さが際だっていますが、本巻最後の「梅安晦日蕎麦」では、「本格」の本領を発揮し、道に外れた元締めと依頼主を始末し、仕掛人のこだわりを通します。

「本格」の仕事をこなす盗賊らが、鬼平のもう一つの主役と言ってもいいように、本シリーズも裏の人間である梅安がどのような物語を紡いでいくのか、非常に楽しみです。
続編も早めに購入したいと思います。

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2004年3月 3日 (水)

あやし

あやし
宮部 みゆき 著
角川文庫 (2003/4)
book_20040303


宮部みゆきによる時代小説「江戸怪奇談」です。
宮部みゆきが描く江戸は、魑魅魍魎と市井の人々が、ちょっとの緊張感を保って当たり前のように隣り合わせに住んでいます。

「本所深川ふしぎ草紙」や「幻色江戸ごよみ」では、謎解きを軸に物語が展開していきましたが、本作では不思議な話そのものが題材です。
本書の九編は、決して恐怖をあおるわけではなく、話は淡々と進んでいきます。
しかし、謎が解けて腑に落ちてという結び方ではないためでしょうか、話の終わりに妙にざらついたなんとも言えない不安定感が残ります。

心の隅に「あやし」を植え付けられるこの感じをぜひ味わって下さい。

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2004年2月25日 (水)

中仙道六十九次 はやぶさ新八御用旅

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中仙道六十九次 はやぶさ新八御用旅
平岩 弓枝 著
講談社 (2002/12)

「御宿かわせみ」と並ぶシリーズ物「はやぶさ新八御用帳」の外伝です。
本編は、「はやぶさ新八御用旅 東海道五十三次」の続編になります。

前作で京に上ってきた新八は、本編では京都所司代の御所役人らの不正を見事に暴きます。
そして新八の手助けをしたために、処分を受けた役人らから逆恨みを受けている母子を、実家のある信州は善光寺まで送り届けることにし、中仙道を下ります。
京へ上るときには東海道、江戸に下るときには中仙道と街道をかわり、刺客を追いながら京に上り、江戸への下りは刺客に追われる身にと、立場までも入れ替わります。

シリーズ物は、主要な登場人物が固定されていて、読者も作者も安心して物語をすすめるのが良いところでもあり、またマンネリになってしまう怖いところです。
そこで、主人公を環境ががらりと変わる旅に出してしまうというのは、一つの妙案かもしれません。
なじみの顔の代わりに、新たな出会いと、懐かしい出会いで物語は進みます。
ただ本編は京に入った主人公が、江戸に戻る必然から生まれた物語のためでしょうか、前作よりやや冗長で、紀行をなぞるだけに終わっている部分が気になるのが残念です。

とはいえ、「東海道」「中仙道」と新八と一緒に旅行をしていく気分は痛快上々です。

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草笛の音次郎

草笛の音次郎

草笛の音次郎
山本 一力 著
文藝春秋 (2003/10)

音次郎は浅草の渡世人。
音次郎を見込んだ代貸の源七は、佐原の親分の元へと音次郎を名代として送り出します。
初めて江戸を離れた音次郎は、訪れる先々で巡り会う人々と共に、困難に立ち向かい、男を上げていきます。

この作品では、役人を排除することで庶民の強さを描いてきた筆者には珍しく、侍が善人に描かれています。
同心岡野は、佐倉での盗賊騒ぎののち音次郎に心を開き、彼の危機を聞くや配地違いの成田までもはせ参じます。

股旅物の体裁を借りてはいますが、この作品は作者得意の下町人情物語りです。
人の優しさが人を支え人を育てる、山本一力の世界がここにあります。

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2004年2月21日 (土)

かくれんぼ 御宿かわせみ(十九)

かくれんぼ 御宿かわせみ(十九)
平岩 弓枝 著
文春文庫 (1997/10)

本シリーズは通勤の友として欠かせません。
あまりにおなじみなので、論評のしようがないのですが...。

この本では、「福の湯」がお気に入り。
いかず後家の福の湯の女主人と、傍目にも仲の良い米屋夫婦が「かわせみ」に同宿します。
この一遍では、事件らしい事件は発生しませんが、「かわせみ」の人々の優しさが心地よい一遍です。

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2004年2月18日 (水)

サドルの上で考えた

サドルの上で考えた

サドルの上で考えた 自転車的なる精神の欠片
疋田 智 著
東京書籍 (2003/09)

筆者の疋田氏は「ツーキニスト」なる言葉を世に広めた「アスリートじゃない」サイクリストです。
半径15Kmぐらいの通勤なら車や電車じゃなくて「自転車通勤」でいけるぞ楽しいぞと、世の人々に説いている「ツーキニスト」の宣教師です。
私が最近自転車なるのものに興味をもち、ネット上で筆者の存在を知ったのがきっかけです。
感化されやすい私なんぞは、「明日から自転車で通勤しようかな」と一瞬思うんですが、現実は片道30km以上あるので、チャレンジするのはちょっと....。

筆者自身も言っていますが、この「サドルの上」は、自転車宣教活動とはちょっと趣を変えて、自転車を軸にその周辺と日常で「つれづれこんなことを考えた」ってエッセー集です。

筆者のページや、自転車宣教書、メールマガジンを読んだことがあると、より楽しめると思います。
ほかの著書とちがい、一見さん向きには書かれていないとは思います。
なにせ掴みが「うんこ」ですから、「自転車的なる精神の欠片」の健康的なエッセーだと思って手にした人は、びっくりして本閉じちゃうってば。

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2004年2月17日 (火)

完四郎 広目手控

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完四郎 広目手控
高橋 克彦 著
集英社 (1998/08)

著者の作品は「陸奥三部作」で、かなりドップリとはまったのですが、たまたま図書館で並んでいたのが「怪奇モノ」っぽい題名ばかりで、なかなかそれ以降手に取らずにいました。

題名にある「広目」とは、瓦版や宣伝を生業にするものです。
広目屋の藤岡屋由蔵の居候、「香冶完四郎」と一癖も二癖もある仲間の騒動記です。
かなーり「おめでたい」設定で、主人公の完四郎は切れ者だわ、育ちは名門旗本の放蕩息子だわ、剣の腕前は江戸随一とできすぎです。
ところがその周りにいる登場人物の個性がなかなかに絶妙で、「よくもまぁそんな都合よく」と冷めてしまいそうになる手前で、ぐいぐいとストーリーに引き込まれていきます。

ただ読後の満足感がちょっと物足りないのは、主人公が「スーパー切れ者」なのに、最後のエピソードのキーパーソンに未来が見えちゃう「異能者」まで引っ張り出しちゃのはちょっとやりすぎかなと感じるってとこでしょうか。

(図書館にて借り出し)

余談ですが「時宗」はおもしろいですよぅ。
これだけおもしろい物語を、あれほどつまらない話にしちゃう「○HK大河ドラマ」ってなんなんでしょかねぇ。

陸奥 (みちのく)三部作:
「炎立つ」「火炎」「風の陣」
平泉藤原三代をその起源から描く大河小説

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2004年2月13日 (金)

ファミリービジネス

ファミリービジネス
米谷 ふみ子 著
新潮社 (1998/05)

アメリカ帰りの浪速おばさんの「ファミリービジネス=親戚づきあい」に対する愚痴です。
愚痴愚痴と関西弁で日本に帰ってきた日々の違和感を書き連ねているのだ。
途中で本を投げ出したくなるのを我慢しながら、いつ落としてくれるのかいつ落としてくれるのかと、浪速の笑いを期待して最後まで読んだのだが、結局最後まで落ちはない。
エピソードはいくつも出てくるのだが、どれもこれもなんとも居心地が悪くなる中途半端さです。
もしかしたら、わざと居心地悪さを表現しているのかも...。
まぁ全編「おばちゃんの愚痴」だからね。

この際、こう言っていいかな、「芥川賞作家の私小説作品はやっぱり私にあわない。」
(図書館で借り出し)

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2004年2月 6日 (金)

お江戸の意外な生活事情

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お江戸の意外な生活事情
衣食住から商売・教育・遊びまで
中江克己 著
PHP文庫 2001年2月

平積みになっていった、豆知識本をもう一冊購入。

江戸時代といっても、三百年からの長さがあるので、前半と後半では生活がぜんぜん違うのは想像に難くありません。著者もはじめに断っている通りそこには目をつむってます。

この本では、お金の計算を 一両=約10万円 とざっくり見なしています。 そのおかげでかえって生活のイメージが生き生きとしてきます。
屋台の蕎麦が一杯16文=400円、裏長屋の家賃が一月1000文=25,000円、大工の年収が26両=260万円(月収22万円弱)等々。

私が欲しい知識は、別に学術的な知識じゃなくて、池波正太郎や平岩弓枝の時代小説を楽しく読むための手助けになる豆知識なのですから。

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2004年2月 4日 (水)

今さら他人には聞けない疑問650

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今さら他人(ひと)には聞けない疑問650
エンサイクロネット編
光文社知恵の森文庫 2002年5月

「へぇ」の番組のせいか、本屋に豆知識の本がたくさん平積みになっていたので、つい手にとってみました。

まぁ時間つぶしの為の本です。
ところどころで論拠が曖昧な豆知識もありますし、「へぇ」と言わせるほどインパクトがある項目は、そう見あたりません。
というか、650も次々と並べてしまうと、後半には慣れちゃって「へぇ」って思えなくなっちゃっています。

いま隣の部屋では「へぇ」を見ながら子どもが机をバンバン叩いていますが、豆知識ってのは少しづつ小出し小出しに得るのがおもしろいのではないか思います。

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