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2004年10月25日 (月)

電車男

電車男
中野 独人 著
新潮社 (2004.10)

友人のBlog記事をきっかけに、この本を読みました。

なんでもあり巨大ネット掲示板 2ch の とあるスレッド(話題別の掲示板)で、ある男が皆に助けを求める書き込みをした。
「めしどこか たのむ 」
彼は 電車の中で酔っぱらいに絡まれた 女性を助けたことから その女性と食事に行くことになったのだった。
しかし、彼は 真性の秋葉オタク系。 生まれてこのかた 女性と食事なんかしたことがなかった。
そこで、彼は ネット仲間に助けを求めるメッセージを出したのだ。
ネット仲間は、彼=電車男に アドバイスし、 電車男は その女性と...。

物語が進むにつれ 自分も一緒になって電車男を応援していることに ふと気がつきます。

なんとも不思議な物語です。
ネット上の 時系列な やりとりが そのまま本になっています。
普通なら この話題になっていたネット上のやりとりをモチーフに 小説の体裁に整え 本として世の中に出てくるものでしょう。
ネタそのものが 本になってしまったことに 驚き、 本にしてしまった編集者にびっくりし敬意を持ったのでした。

と、ここで重大な勘違いに気がつきました。
なんと この本は 2ch の住人が企画を持ち込み 新潮社が ネット上の独特な表現を守るなど各条件をクリアし版権を確保したとのこと。
うーぬ、 編集は何もしていなのかぁ...。
あらためて、「恐るべし ネット文化」と思ってしまいました。

さて、ここでネットに詳しくない方に一つアドバイス。 (詳しい方は 以下は読み飛ばしてください。)

私も生のスレッドは見ていませんが、2ch上の 実際のやりとりは こんなに優しく さわやかではないハズ。
発言番号の飛んでいる部分には、2ch文化とでもいうべき ちょっとすごい発言もあったハズ。
2chに 行ってみたいなと 思っても、本の奥付にある↓
http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Aquarius/7075/index.html
にアクセスして、中の注意書きを よく読んでから挑戦してね。


最後に一言:
新潮社さん、奥付にもっときちんと 注意書きをしておこうよ。
この本が売れたら、2chの住人と 本の読者と 両方から 文句いわれても知らないゾ。

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