黄金旅風
黄金旅風 飯島 和一 著 小学館 2004.4 |
時は江戸初期、鎖国前夜の長崎に、日本を外から見ることが出来る男たちがいた。
彼らは船を操り海を渡り、アジアと接し 西洋と対峙し、世界の動きを肌で知り、そして人々の生活の本質を全身で感じ取っていた。
丸に平の字を掲げる長崎の貿易商 末次平蔵の船が、台湾の地でオランダと対決するところから、物語は始まります。
自由に生きることを是とする平蔵たち長崎の人々と、そんな長崎の生み出す富を我がものとしようとする権力者との戦いが、この貿易都市を舞台に繰り広げられる大河物語です。
刀と力の戦いではない、それでいながら「真正面」から戦いを挑む男たちの姿が、強く心を捉まえます。
485ページと少々長丁場ですが、きっと一気に読まずにはいられないことでしょう。
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